印度旅行記-7
2007年08月05日
足は色々ありますが・・・
旅の前半
デリーにいた時
次の目的地は南西に200キロ行った所にある
ジャイプルと云う街だった
宿泊しているホテルのオーナー(なぜかドイツ人)に
交通手段の相談をすると
親身になって考えてくれた
結局ジャイプル後の行き先も考慮すると
タクシーをチャーターするのが最善だと
ドイツ人オーナーは言う
右も左も判らない僕たちにとっては
この方法を採る以外には何も策は無かった
ドイツ人オーナーは親切にも
タクシーの手配までしてくれて
翌朝出発となった
現れたインド人のタクシー運転手は
運転席に乗り込んで
まずダッシュボードに貼ってある
ヒンズーの最高神とされる
「シヴァ神」のシールに向かって祈りを捧げた
(おおっ!何と敬虔な・・・)
と感じたがその感想も束の間
走り出した車はしばらくすると道端に寄せて止められ
インド人の運転手は
訳の解らない言葉を述べて降りて行ってしまった
それと入れ替わりに乗ってきたのは
シャツに黒のジャケットと云ういでたちの
チャイナ系の謎の男
彼は車に乗るとすぐにエンジンをかけて運転を始めた
(???)
僕たちは不意なこの事態に
全く脳が対処出来なかった
どう云う事なのかを
英語の達者な友人が運転している男に尋ねると
彼はこう答える
「ノープロブラム」
こんな話は聞いていなかった
だから僕たちにとってそれは
十分なプロブラムだ
しかし彼はその胡散臭い笑顔で
ハンドルを握り続ける
「こいつ絶対ヤバいやつだぜ!」
彼が日本語を知らないのをいい事に
僕たちは彼の運転する車の中で
その素性を大声で議論しあっていた
想像して欲しい
クソ暑い中でのジャケット着用と云う服装
髪はキレイに7・3分け
おまけにジャケットの胸の辺りが
心なしか不自然に膨らんでいる・・・
(だまされた・・・)
そう思った
おそらく今から人気の無い場所に連れて行かれ
身ぐるみはがされるか
鉛玉ブチ込まれて
臓器が売買されるのか・・・
胸ポケットから札束のはみ出した
ドイツ人のホテルオーナーと
敬虔を装うインド人運転手が
握手している姿が想像できた
「こいつの胸、銃だよな?」
「香港マフィアじゃない?」
「身体検査してみるか?」
僕たちは
今までにした事の無いような会話をしていた
・・・結論から言えば彼はとてもいい人だった
ネパールからの出稼ぎで来ていて
名前を
ディヴ・ラム・ライ
と云った
すぐ降りた最初の敬虔なインド人運転手は
出稼ぎたちを仕切って仕事を割り振っている人だと
ディヴ・ラム・ライは拙い英語でようやく伝えた
そして問題の膨らんだ胸は
どうやら
生まれつきの鳩胸だった
鳩胸がこれほどまでに不安をあおるなんて
後にも先にもこれっきりだと思う
Posted by L-00 at 23:13│Comments(2)
│旅
この記事へのコメント
こんにちは。
お久しぶりです。
鳩胸って、、、、、
どんだけぇ〜〜〜ヾ(T▽T)ノ
運転手がオカマなのかと思いました。
でも、怖かったんでしょうね。
オカマのマフィア、、、、違うか。。。
お久しぶりです。
鳩胸って、、、、、
どんだけぇ〜〜〜ヾ(T▽T)ノ
運転手がオカマなのかと思いました。
でも、怖かったんでしょうね。
オカマのマフィア、、、、違うか。。。
Posted by バヨリン弾き at 2007年08月06日 13:20
バヨリン弾き さま
こんにちは
お久しぶりのコメントに感謝です
鳩胸・・・今だから笑えますけど
あの時はもの凄く怖かったですよ
文章で胸の事
伝えるのが下手でしたネ~
実物は
オカマには見えませんでしたよ(笑)
どっちかと云うと
映画に出てくる
悪役の3番手くらいのキャラ
余計解らない?(笑)
こんにちは
お久しぶりのコメントに感謝です
鳩胸・・・今だから笑えますけど
あの時はもの凄く怖かったですよ
文章で胸の事
伝えるのが下手でしたネ~
実物は
オカマには見えませんでしたよ(笑)
どっちかと云うと
映画に出てくる
悪役の3番手くらいのキャラ
余計解らない?(笑)
Posted by L-00 at 2007年08月06日 13:47