印度旅行記-3
2007年08月03日
信号待ちの間隙にガスマスクを売ろうとする図
仙人でもなければ
生きていくためには食わなければならない
そのために人は働く
世の中には色んな職業がある
そしてインドには色んな物売りがいた
場所はインドの首都デリー
僕たち3人はその日の宿を探して右往左往していた
何かの祭りがあるとかで中々宿が見つからず
荷物をたくさん抱えて歩きまわっていた僕らの疲れは
相当なモノだった
少し休もう
と云う事になり
「コンノート・プレイス」
と云うガイドブックにも載っているような
公園でひと休み
芝生で「ボーッ」としていた
ここは東京で云えば
おそらく日比谷公園や代々木公園のような場所で
たくさんの人が集まってくる
東京と違うのは
その中にカップルやサラリーマンの姿が無く
物売りの人がウロウロしている事だ
大きな旅行カバンを枕に芝生で寝転がっていた僕たちに
ひときわ甲高い声で話しかけてくる人がいた
「ハ~イ!
アイアム 耳カキ チャンピオン!」
(・・・???)
一瞬訳が解らなかったが
聞こえた通りに解釈すれば
この人は耳かきのチャンピオンらしい
あっけにとられている僕たちに
チャンピオンはなおも営業を続ける
「ジャパニ?ジャパニ?」
うんうんとうなずくと
彼はポケットから手帳を取り出し
何枚かめくった所を指さして見せた
果たしてそこには日本語の文章が書かれていた
どうやら彼は仕事をした後に
お客さんの母国語で感想を書いてもらっているらしいのだ
内容はこうだった
「ここではたくさんの物売りがいますが
中でもこの耳かきおじさんが一番笑えました
仕事はちゃんとしてくれますが200ルピー(当時800円位)は
ちょっと高すぎると思うので
お薦めしません
旅の思い出にと
どうしてもお願いしたい場合は
最後に変な薬を塗られますので
それは拒否して下さい
私はそれで耳の中が気持ち悪くなりました」
読み終えた僕たちに
耳かきチャンピオンは笑顔で
「オーケー?」
こんな文を読ませておいて
OKの訳が無い
僕たちは爆笑の中丁重にお断りした
するとチャンピオンは
西洋人を見つけて駆け寄り
また例の手帳をめくっていた
すごい仕事もあるもんだ
と思った
Posted by L-00 at 13:26│Comments(2)
│旅
この記事へのコメント
次は私がチャンピオンだ!!
タイトル防衛戦はあるのかな??
猛特訓してインドでチャンピオンになろうかな~。。。。
タイトル防衛戦はあるのかな??
猛特訓してインドでチャンピオンになろうかな~。。。。
Posted by p-man
at 2007年08月03日 18:37

p-man さま
耳かきに自信アリ
・・・なのですネ?
素敵です
インド行って下さい(笑)
耳かきに自信アリ
・・・なのですネ?
素敵です
インド行って下さい(笑)
Posted by L-00 at 2007年08月03日 22:24