インターネイショナル
番号をよく確かめましょう
えっと
私が無職の頃の話
ある日我が家に
電話会社から国際電話の請求書が届きました
明細によるとかけた国はアフリカのコートジボワール
私には身に覚えが無いので
女房の帰宅を待って問いただすと彼女も同じ
さっそく電話会社に連絡して強気のクレームをしました
一通り話しを聞いていた電話口の女性が
「お客様、ダイヤルQ2などをご利用になりませんでしたか?
最近わが社の回線を利用した悪徳業者が云々・・・」
との事
「あっ!」
私の脳は巻き戻しサーチの如く
数週間前の出来事を映し出しました
無職だった私は
何か手に職でもつけようと思い
一発奮起してパソコンを購入しました
(あの頃は今よりもずっと高かった)
しかし
じぇんじぇん操作が解らないんで
書店へ行って参考になりそうな雑誌もまた購入しました
暇にまかせて朝から酒を呑みながら
PCの前に座りパラパラ雑誌をめくっていると
何やらいかがわしい広告が・・・
なんでもそこに書いてある電話番号に電話すれば
ラブホテルの盗聴が出来ると云うモノ
(こいつはいいヤ!)
と思い早速私はダイヤルしました
結果はと言うと
「チューニングの合っていないラジオ」のような感じでした
しばらく耳をこらしましたがなんら特筆する事もなく
「ちっ!」と思いながら電話を切ったのでした
(あれか!)
私の立場は突然
「女房を傍に従えての頼もしいクレーム電話をする夫」
から
「国際電話料金を支払う
正当性のある嘘をつかなければいけないクズ男」
へと急変しました
結局頭が真っ白でどんな言い訳をしたか忘れましたが
とにかく料金を支払った事だけは憶えています
間違い電話と言うには変ですが
まあかけた先が結果的にはコートジボワールなんで
ある意味間違い電話だと思います
さて私本当に外国へ間違い電話をした事もあります
友人が中国に住んでいた頃
ダイヤルミスをして中国の一般民家にかかったようなんです
友人の住んでいたアパートは共同電話でした
実際私何回かその友人に電話をした経験もあり知ってたのですが
誰が電話に出ても友人の名前を告げれば取り次いでくれたのです
ところがその日電話に出た人は
要領を得ない中国語をずっと喋ってます
しょうが無いんで私はつい
「Do you speak English?」と聞いてしまいました
が
よく考えたら私がキャント・スピーク・イングリッシュなんです
自分で聞いたにも関わらず私は
(Yesって言うなよ~、Yesって言うなよ~)
と念を送ってました
その甲斐があってか
電話の先は相変わらずの中国語
安心した私は
「しぇーしぇー」
と言って受話器を切ってしまいました
数週間後ちゃんと国際電話の請求書が届きましたが
素直に払いに行きました
関連記事