この世の恥(PART 2)

L-00

2007年01月09日 11:21


階段イメージ

一応ダメもとでPART2書いてみます
(あんまり関連無いけどPART1はココ

私の通っていた高校というのは
ちょっとした高台というか丘というか
とにかく盛り上がった場所にございました

ですから校門や裏門から入り
階段をえっと30段~40段くらい上ったところが
校舎の地上一階となっています

高校生ともなると格好つけて
ニコチン依存を自覚しているような気の私どもは
お昼時になると外部の弁当屋で弁当を購入し
そこらの人目につきにくい公園に行って
弁当もそこそこに、食後競うように肺を汚してました

そして午後の授業のため
又長い階段を上がり
教室へと戻っていくのです

ある日の食後
思いのたけニコチンを補充し
午後の授業に向かおうと階段を上がっている私の両肩に
背後からズッシリとした負荷がかかりました

原因はすぐに判りました
友人の一人が私の背に飛び乗ろうとしているのです

この難儀な階段を
人に我が身を委ねてやり過ごそうという不届きな野郎に
私は罰を与えようと思いました

思いついた罰はこうです
素直におんぶをしてあげるふりをして
友人がジャンプして体の自由が奪われた瞬間に
思いっきりかがんで下に落としてやろうと思ったんです

早速少し歩みを緩めると
案の定、罠とも知らずにジャンプしてくるのが
肩にかかる両手の力加減で判りました

私も予定通りタイミングを合わせて
「さっ」とかがみました

その瞬間


「ポシッ!」


という感じの音がしたかと思うと
何だかモモ裏あたりの地肌に
涼しい風が吹き付けているような感じがしました

恐る恐るズボンを見ると
これ以上は破れないという位に
ズボンが破れているのです!

しかも階段の下からは
クラスの女子が明らかに笑いをこらえて
知らんぷりしてくれてるし・・・

例えて言えば
私のお尻のあたりを地球とすると
赤道から南極くらいまで全部破れたのです

皆様は
そんなに破れたズボンをはいた事がありますか?

もうなんて言うんでしょう?
ズボンが全然言うことを聞いてくれないのです

私は左手でお尻に「グー」を作るようにして破れた両端を握り
どうやってもモジモジするような歩き方で校門を出て
自宅に逃げ帰るべくタクシーを止めて乗り込みました

呼び止める私の様子が変だと感じていたのでしょう
タクシーの運転手は走り出してすぐに


運転手「ウンコか?」


 私  「いえ・・・ズボンが・・・」


運転手「チビったんか?」(鼻をくんくん)


一応事情を説明して納得してもらいましたが
本当に踏んだり蹴ったりの想い出です

恥の多い人生を送ってきましたが
「何か一つ」となればやはりこの一件だと思います

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