手術
キャワイイ!
心身生育途上の子どもたちの世界では
時に誰かが他人の欠点を見つけて罵り
それがまた集団連鎖して弱者を排他的に扱う
いわゆるイジメが昨今問題ですネ
私はまだ子どもが小さいので
これらの問題に直面している訳では無いのですが
子を持つ者として
多少なりともこの問題に心を痛めています
またイジメとは云わないまでも
何かにつけて
他人の身体的特徴などをあげつらって
笑いのタネにしたりする事は
子どもの世界では多いと思います
私の小中時の例で言えば
顔がそれに似ていると云うことで
「下駄」
とあだ名されていた者や
スネ毛が多いので
「スーネー」
と呼ばれる者が実際居ましたが
子どもが一時期そういう世界に生きるのは
しょうがないのかな~とも思います
(しかし「下駄」や「スーネー」ってセンス無いですネ)
私が小学生の時
同級生にとても目の大きい
「T」という子がいました
私は今でこそ
聖人君子と皆の認めるトコロですが
当時はデリカシーに欠けるクソガキでしたので
「T」の事を「出目T、出目T」と呼んでました
でも「出目T」は心が広かったのか
怒る事は一度も無く
笑顔で遊んでくれる良い子でした
ある日の夕方
私は退屈だったので遊ぶ相手を探して
近所をブラブラしていました
すると前から「出目T」がやって来ました
私に気がついた「出目T」は
近寄ってくると突然
「目の小さくなる手術をしてきたヨ!」
と言ったのです
そしてその際の注射の跡と称して
下まぶたを引っ張って
目の中の肉壁に
「注射針の(刺し)跡があるだろ、見える?」
と言うのです
そう言われると複雑なくぼみが
そう見えなくも無いので
「ホントだ~」
と
私は驚きました
そして「出目T」のトレードマークである目を見ると
心なしか微妙に小さくなっているような気がしました
それから私は彼の事を
「出目T」と呼ばなく(呼べなく?)なりました
高校になってあらためて「T」にこの話をすると
本人はそんな事を話した憶えも無く
また
手術の事実も無いとの事
結局当時彼は
「出目T」と呼ばれる事が
本当は嫌だったのだと思います
そう考えるとずいぶん悪い事をしたな~
とも思いましたが
私も10年近く有りもしない手術の事を信じていたんで
この件に関してのミソギは済んだと思ってます
ちゃんちゃん!
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