ハイテクに散った貞操

人の恋路を邪魔するヤツ

若い方をつかまえて
昔の話を聞かせる事は
私たちおじさんの義務ですよね？

そんな時代があったと
よく聞くかもしれませんが
私なんかが高校の頃は
原付バイクはノーヘル可だったんですよ！

試しに今
駐車場とかで
バイクをノーヘル運転してみたら
往来を全裸で歩かされているような恐怖感を覚えました
（往来を全裸で歩いたら「快感」かもしれませんが・・・）

そのノーヘル状態で
50ccにいわゆる「２ケツ」をして
辺戸岬や伊計島まで行ったりしたんですから
若さとは無謀なモノですね
（50ccの２ケツは、あの頃から違反ですのであしからず）

さて、そういう回顧はどうでもいいんですが
若い人たちの置かれた環境が
「何だかもったいないな～」
と思えるのが昨今のハイテク事情と恋愛の関係

我々男子なんて中学・高校の頃は
基本的に女性のことばかり考えていました
で
その意中の人へのアプローチの基本が
公衆電話から、いわゆる家電（いえでん）へというモノ

夜の遅からず早からずといった時間帯に
公衆電話までいそいそと出かけ
扉の前でもう一度
電話口に相手の親が出た場合の挨拶の仕方や
盛り下げないための内容なんかを確認して入室（って言うの？）

もう憶えているあの娘の自宅の電話番号を
一応メモを確認しながらプッシュする
夏ならばすでに汗だく
高鳴る鼓動・・・

（モシモシ○○ですが）

ＯＨ　ＮＯ！
案の定電話の向こうには
未来のお義父様と思われる野太い声が･･･

あれ程のシミュレーションも空しく
反射的に左手で電話を切る
その日は怪しまれるのでもう電話できない･･･

私はこれが正しい中高生の恋だと思うんです
そうして成就した恋の燃えること燃えること！
へっへっへ～、若さっていいね
･･･って何の話してたんだっけ？

そうそう、ですから
女の子と携帯で簡単にアポが取れたり
メールで簡単に近況を報告できたりと
一見便利なハイテクの時代と機器ですが
熱い恋愛の演出に邪魔だと思っているのは
おじさんの「ひがみ根性」なのでしょうか？